
電報には2種類あって、お葬式にはお悔み電報の「弔電」を送ります。
厳粛な葬儀の場に送る電報なので、マナー違反にならないように注意が必要です。
しかし、日常生活で弔電を利用する機会は少なく、送り方や宛名もどうしたらいいのかナゾです。
このページを最後まで読めば、次のことがわかります。
- 弔電の送り方と宛名
- 忌み言葉など注意するポイント
- おすすめの弔電会社
弔電の手配方法や、メッセージ内容で注意すべき点について、わかりやすくお伝えします。
目次
マナー違反にならない弔電の送り方
弔電の送り方の注意点や確認しておきたいポイントをマトメると、次の5つだけです。
- 送り先の情報を確認する
- いつまでに弔電を送るか
- 宛名と差出人名に注意
- 使ってはいけない忌み言葉
- メッセージ本文の故人の敬称
この5つのポイントを抑えておけば、マナー違反にならない心のこもった弔電を送れます。
送り先の情報を確認する
訃報を聞いたら、まずは弔電を手配するために必要な送り先の情報を確認します。
葬儀に参列するしないに係わらず、連絡があれば必ず聞いておきましょう。
- 喪主と故人の氏名
- お葬式の会場と開始日時
- 故人と喪主との続柄
- お葬式の形式
喪主の氏名は弔電の宛名になりますが、もし分からなければ「〇〇家ご遺族」でも大丈夫です。
宛先は喪主の自宅とは限らず、お通夜、葬儀・告別式の会場に送るので、場所と日時を聞いておきます。
喪主と故人との続柄は、弔電のメッセージ本文に書く敬称が違ってくるので確認します。
もし続柄が分からなければ、敬称を〇〇様とします。
お葬式の形式(仏式・神式・キリスト教式)は、宗教によって弔電に使える言葉が限定されるので確認します。
聞けなかった場合は、メッセージ本文に宗教用語の使用を避ければ問題ありません。
弔電を手配するなら最低限、喪主か故人の氏名、お葬式の会場と開始日時の情報は必須です。
弔電をいつまでに送るか
弔電は葬儀・告別式で読み上げられるため、親族の元に確実に届くように、お通夜をしている会場に送ります。
お通夜に間に合わないなら葬儀・告別式の会場に送りますが、式の開始前に届くようにします。
しかし葬儀・告別式の開始前といっても、開始時間より早すぎると関係者不在で受取りができません。
一般的に、通夜は亡くなられた翌日の夜に行われ、葬儀・告別式は通夜の翌日か翌々日に行われます。
訃報を聞いたら、大至急で弔電を手配しましょう。
もし配送が葬儀・告別式の開始に間に合わないなら、弔電を送ることは潔く諦めることが肝心です。
「葬儀や告別式が終わっても、とりあえず送っておけば良いか。」
弔電の場合、こうはなりません。
日を改めて弔問するか、参列できなかったお詫びを書いた手紙と、お香典を郵送しましょう。
弔電の宛名に注意
会場側は喪主の氏名で式の管理をしているので、弔電の宛名は喪主の氏名になります。
宛名を喪主以外にするなら、式場側で判別がつくようにします。
- 〇〇家ご遺族
- 〇〇(喪主)様方 △△様
故人の氏名の記載がなければ、弔電を受取りすらしてくれない会場もあります。
弔電の差出人名は、遺族や参列者に分かりやすいように書きしましょう。
故人の友人や知人なのか、それとも遺族の関係者なのか、差出人氏名に肩書きや関係性を記載します。
- 〇〇学校同窓生 △△
- 〇〇会社 △△
遺族や親族まわりを含めたら、関係者はかなりの人数になります。
誰から受け取ったのか、あとで遺族が混乱しないように配慮するのがマナーです。
弔電で使ってはいけない忌み言葉
弔電では忌み言葉といって、不快感を与えてしまう使ってはいけない言葉があります。
不幸の繰り返しを連想させる重ね言葉・繰り返し言葉と、生と死を含む言葉が該当します。
- たびたび、次々、重ね重ね、しばしば、返す返す、ますます
- また、再び、再三、重ねて、追って、追う、続いていく
- 死亡、生きていた時
忌み言葉の風習も薄れてきましたが、やはり避けたほうが無難です。
また宗教による専用の言葉もあって、その宗教以外に使用するのは不適切とされます。
- 仏式・・・冥福、往生
- 神式・・・御霊、御安霊
- キリスト教・・・帰天、召天、神の身許
これらの言葉を意識して避けるように、メッセージを考えなければいけません。
メッセージ本文の故人の敬称
弔電のメッセージ本文で、故人の敬称は喪主と故人との関係性によって違うので、間違えないように注意してください。
実父 | ご尊父様 お父様、お父上様 |
実母 | ご母堂様、お母様、お母上様 |
妻の父 | ご岳父様、お父様 |
妻の母 | ご岳母様、お母様、ご丈母様 |
両親 | ご両親様 ご父母様 |
夫 | 旦那様、ご主人様 |
妻 | 奥様、ご令室様 |
祖父 | ご祖父様 おじい様 |
祖母 | ご祖母様 おばあ様 |
息子 | ご子息様 ご令息様 |
娘 | お嬢さま、ご令嬢様章 |
兄 | お兄様、ご令兄様 |
姉 | お姉様、ご令姉様 |
弟 | 弟様、ご令弟様 |
妹 | 妹様、ご令妹様 |
普段あまり使わない言い方ですが、どうしても不安が残る場合は、故人の名前で〇〇様としても問題ありません。
おさらいになりますが、弔電の送るときの5つのポイントを確認しましょう。
- 送り先の情報を確認する
→喪主と故人の氏名
→お葬式の会場と開始日時 - いつまでに弔電を送るか
→通夜、もしくは葬儀・告別式の開始前 - 宛名と差出人名に注意
→宛名/喪主の氏名、〇〇家ご遺族
→差出人名/わかりやすい肩書きも - 使ってはいけない忌み言葉
→繰り返し言葉、生と死を含む言葉
→宗教専用の言葉 - メッセージ本文の故人の敬称
→喪主と故人の続柄で違う
メッセージを送るまえに、誤字や文面に間違いがないか再度読み返すことが大切です。
弔電はいつまでに送るべきか(詳細)
弔電とは、お悔やみ電報のことで、亡くなられた故人と遺族へのいたわりの気持ちを伝えことを目的とした大切なメッセージカードです。
通夜や告別式などの葬儀が行われる会場へ送ります。
送れる弔電の種類
弔電にはメッセージを貼り付ける台紙があって、通常であれば、台紙の豪華さによって値段が違います。
台紙とメッセージカードは、下の写真がイメージしやすいかと↓
メッセージの台紙にもいろんな種類があります。
押し花をあしらった台紙、百合や菊の模様、和紙風デザインや西陣織など。
線香・ロウソクのセット、プリザーブドフラワーや黒塗りの本漆といったものまで送れます。
訃報を聞いたらすぐに送ること
弔電は、親せきや友人などの訃報を聞いたけれど、どうしてもお葬式に参列できない場合に送りします。
また式に参列するけれど、故人を偲んでメッセージを届けたいときや、会社の代表として弔電を手配することもあります。
弔電のメッセージと送信者は、告別式の進行の中で読み上げられます。
届いた弔電の数が多く紹介しきれなければ、肩書きや氏名だけの紹介になることもあります。
いつ送るかは、配送の日程もあるので、訃報を聞いたらすぐに手配しなくてはいけません。
あなたと故人との間柄が近い場合には、供花を手配することも検討してください。
ただ供花の相場は10,000円から30,000円、弔電に比べて割高なので、無理のない範囲で考えましょう。
弔電と供花をセットで贈るなら、つぎの記事も参考にしてください↓
fa-arrow-circle-right弔電と供花を両方セットで至急手配できるおすすめサイト
高級感のある胡蝶蘭とメッセージを贈るならこちら↓
fa-arrow-circle-right胡蝶蘭おすすめ専門店の相場、値段の違い
あわせてチェックしてみてください。
弔電を手配できるおすすめサイト
ひと昔前であれば、弔電といえばNTTへの電話(115)というイメージでした。
NTTは日本を代表する企業ですが、弔電を頼むことに関していえばおすすめできません。
なぜかというと、NTTの弔電は驚くほど料金が高いからです。
台紙料金にメッセージ料金が上乗せされるので、私が実際にNTTで送ったときは結構な金額になりました。
NTTとおすすめの電報会社ベリーカードの比較
fa-arrow-circle-right【弔電≠NTT】ベリーカードと比較してみた!
弔電を注文するなら、ベリーカードがとってもおすすめです。
fa-arrow-circle-rightベリーカード
(https://www.verycard.net/)
弔電を手配できる私のおすすめサイトはネットで注文を完結させ、料金が格安で、配送スピードが速いのが特徴です。
約1000種類の「オリジナル文例」もあるので、気持ちのこもったメッセージも考えやすいかと思います。
ベリーカードってどんな会社?
fa-arrow-circle-rightベリーカードで電報を注文した感想
弔電の送り方・宛名・忌み言葉などのポイントに気を付けて、心のこもった弔電を送りましょう。