お葬式の種類と最近の葬儀の傾向が3分でよくわかる!

 

大切な家族が亡くなったり、終活で葬儀の方法を決めるためには、まずお葬式の種類を知っておくことが前提です。

葬儀社を決めるにしても、どういったお葬式にしたいのか、あらかじめ考えておきましょう。

一般葬なら、ほとんどの葬儀社で取り扱っていますが、一日葬や家族葬などはできないという葬儀社もあります。

このページを最後まで読めば、次のことがわかります。

  • 葬儀の最近の傾向は?
  • 同じ宗教でも違うお葬式の種類

お葬式の種類と、葬儀の最近の傾向をわかりやすく説明します。

葬儀の最近の傾向

まずは、気になる葬儀の最近の傾向について紹介します。

宗教別に見る最近のお葬式の割合

国内において、一口にお葬式といっても、宗教によって大きくその形式は違います。

まずは、宗教別のお葬式の割合を見てみましょう。(出典:第11回 葬儀についてのアンケート調査報告書 2017年)

宗教 割合
仏式 87.2%
神式 2.3%
キリスト教式 1.8%
無宗教 3.5%
回答なし 5.2%

仏式(仏教)でのお葬式の割合が圧倒的に高いのがわかります。

仏式でのお葬式は、ひと昔前までは一般葬がメインでしたが、今ではいろんな種類があります。

このページでは、国内で大半を占める仏式でのお葬式をメインに紹介します。

故人を送る側、家族に送られる側、それぞれ希望を叶えられるお葬式のスタイルを見つけたいですね。

最近選ばれている仏式での葬儀の種類

仏式のお葬式といっても、いろいろと葬儀の種類があるので、最近の傾向について見てみましょう。

全国の2017年に実際に選ばれた、葬儀の形式についてのアンケート調査結果です。

仏式の葬儀の種類 概要
一般葬 56.6%
家族葬 35.4%
火葬式 2.0%
直葬 0.4%
回答なし 5.6%

全国では、まだまだ一般葬が多く、家族葬がそれに続くといった傾向にあります。

しかし、首都圏(東京・神奈川・千葉・埼玉)では逆転し、家族葬が6割ほど選ばれ、その次に火葬式・一般葬が続きます。

家族葬と一般葬の詳細は、つぎの記事を参考にしてください。
 ↓ ↓ ↓
家族葬と一般葬の比較、どこまで?選ばれる割合は?

仏式以外のお葬式の種類

仏式をメインに紹介しますが、それ以外のお葬式の種類や葬儀のスタイルについても簡単に紹介しておきます。

神式(神道)のお葬式

神道でのお葬式は神葬祭といい、その儀式は斎主が中心となり進行します。

神式でのお葬式の流れは次の通りです。

  • 枕直しの儀
    末期の水を取らせたあと、ご遺体を白木綿の小袖(新衣)を着せる。
  • 納棺の儀
    ご遺体を安置する部屋で、沐浴させたあと棺の中に納める。
  • 通夜祭
    仏式のお通夜に相当。会葬者は、ご焼香の代わりに玉串奉奠を行う。
  • 遷霊祭(移霊祭)
    故人の霊魂をご遺体から霊璽(仏式の位牌に当たる)に移す。
  • 葬場祭
    葬儀に相当する儀式。
  • 火葬祭
    出棺したあと、火葬場への移動し行う。
  • 埋葬祭
    火葬のあと、墓地へ赴き埋葬するときに行う。
  • 帰家祭
    帰宅したあと、門口で手水やお祓いを行う。

通夜祭は仏式でいうところの通夜、また葬場祭は神式の葬儀、火葬祭は出棺して火葬場に移動します。

キリスト教式のお葬式

キリスト教は、カトリックとプロテスタントの教派でも、すこしお葬式の流れが違います。

お葬式の流れは次の通りです。

  • 納棺式
    神父や牧師が祈りを捧げ、ご遺体を棺に納めて生花を添える。
  • 出棺式
    棺を教会に運ぶ際に行う。
  • 通夜の集い、前夜式
    聖歌や讃美歌斉唱、聖書の朗読・説教・献花などを行う。
  • 葬儀ミサ、葬儀式
    神父や牧師により教会で執り行い、その後出棺し火葬する。

もともと通夜をしませんが、日本の風習にあわせ「通夜の集い」や「前夜式」を行います。

カトリックでは教義や儀式が重要視され、永遠の休息を与えられるよう祈る葬儀ミサが行われます。

プロテスタントでは、神への礼拝が中心となる葬儀式が行われます。

無宗教葬と自由葬のお葬式

先ほどのアンケートでは、3.5%(約30件に1件)の家庭が無宗教です。

特定の宗教や葬儀のやり方にとらわれないので、無宗教葬の自由度は高く、自由葬とも呼ばれます。

お葬式の代わりに追悼コンサート、献花や音楽など、お葬式にパッケージ化された決まった流れや時間設定はありません。

無宗教葬でできること

  • ビデオを上映する
  • 写真や思い出の物品を飾る
  • 思い出の音楽や好きな音楽を聴く
  • 食事会をメインにする

故人の考えや好きだったものを反映でき、従来のお葬式の形にこだわらない方に向いています。

最近の傾向として、お坊さんの読経を省略して、無宗教葬を取り入れた家族葬も増えてきています。

生前葬のお葬式

本人が生前に主催して行うパーティー形式で、とくに宗教にこだわる必要もありません。

お世話になった友人・知人にお別れを告げたり、元気なうちに人生の区切りをつけたりできます。

自分の葬儀を喪主として参加できるので、明るいイベントなど思い通りに進められます。

生前葬でできること

  • カラオケ大会
  • ビンゴ大会
  • 立食パーティー
  • 自分史の紹介

生前葬のメリットとして、友人・知人とのお別れを済ませることで、亡くなったあとは家族だけでの葬儀ができます。

家族からは、死亡の通知などの書状だけで報告を済ませられます。

仏式のお葬式における葬儀の種類

仏式による葬儀の種類について紹介します。

一般葬と家族葬の違いは、つぎの記事で詳細に説明しているので参考にしてください。
 ↓ ↓ ↓

一般葬のお葬式

一般葬はその名の通り、遺族や友人・知人などが参列する一般的なお葬式の形式です。

故人との生前の付き合いがある人、近所の住民や遺族の会社関係者など、広く多くの人が式に参列できます。

明らかに多数の参列者(50名以上が目安)が見込まれるなら、一般葬でのお葬式が無難です。

葬儀・告別式など、一般の弔問客が参列できるので、誰もが納得できるお葬式にできます。

デメリットとして、一番悲しいはずの家族が参列者の対応に追われ、参列者の人数も予想しにくいので段取りに手間取ります。

葬儀にかかる費用は、ほかの葬儀に比べると高額で、相場の平均は190万円ほどかかります。

家族葬のお葬式

家族葬は、遺族やごく身近な友人のみで故人を送るお葬式で、首都圏を中心に選ばれています。

家族葬が選ばれる理由

  • 家族中心で故人との最後の時間を過ごせる。
  • 故人の趣味や好きだったモノを飾れる。
  • 比較的自由な設定での葬儀ができる。

家族葬の相場の平均は110万円ほどで、親族中心での葬儀のため、数人~30人程度の小規模になります。

デメリットとして、参列者が少ないのでお香典には期待できません。

一日葬のお葬式

一般葬や家族葬では、状況によりますが亡くなられた翌日の夜に通夜、その翌日に葬儀・告別式があります。

このように通夜と葬儀・告別式を2日に分けて行われます。

一日葬では、通夜の儀式を簡略化したり省略することで、お葬式のメインを葬儀・告別式にします。

そこまで費用面で優れているとは言えませんが、費用の相場平均は100万円ほどになります。

もし菩提寺ぼだいじがあるなら、事前にお坊さんに確認しておきましょう。

通夜での読経の省略を認めてくれなければ、のちのち菩提寺とのトラブルにもなり兼ねません。

火葬式のお葬式

告別式などセレモニーは行わず、火葬場のみで行うお別れを火葬式といいます。

自宅や葬儀場の安置室から、直接火葬場に移動し、火葬場でお坊さんにお経をあげてもらいます。

火葬式が選ばれる理由

  • お葬式そのものを省略したい
  • 高額な費用を準備できない

事前に火葬場に問い合わせて、お坊さんに来てもらってもいいか確認しましょう。

また、親族間での考えの違いから、のちのちトラブルにも発展しないように話し合が必要です。

費用面ではお葬式の中で一番安く、相場の平均は30万円ほどです。

お坊さんに読経してもらう方法を3つ紹介しているので、詳細は次の記事を参考にしてください。
 ↓ ↓ ↓
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直葬のお葬式

後日の本葬のまえに家族中心で、内々で行うお葬式が直葬(密葬)です。

本葬までに期間が空くなど、ご遺体の腐乱のまえに火葬を行うことが目的のお葬式です。

直葬が選ばれる理由

  • 年末年始時期
  • 準備に時間のかかる大規模なお葬式を予定
  • 高額な費用を準備できない

なお近年では、ご遺体を消毒や保存処理し、長期間に渡って亡くなった状態のままにできるエンバーミングもできます。

お別れ会・偲ぶ会

お別れ会・偲ぶ会は、ホテルやレストランなどの会場で行われる告別式のことで、雰囲気を明るくカジュアルにもできます。

会社が主催の社葬として、お別れ会や偲ぶ会を行うことも多くなっています。

家族葬が終わったあとに家族が主催して行うこともありますが、負担が大きいので普及していません。

友人・知人が代表して開催することもあり、1人10,000円ほどの会費制にすれば、主催者の費用負担を無くすこともできます。

事前に出欠の案内を出せるので、料理や席に過不足なく準備がすすめられます。

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紹介した葬儀の費用相場より、かなり格安でお葬式ができる葬儀社も紹介しています。
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葬儀費用の相場より安いおすすめの葬儀社を比較

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